新規に開発した分化モデルによるM細胞特異的分子の探索と機能解明
Project/Area Number |
07J10978
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied molecular and cellular biology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金谷 高史 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | M細胞 / MIE細胞 / M細胞分化誘導系 / パイエル板リンパ球 / M細胞分化因子 / パイエル板 |
Research Abstract |
<パイエル板リンパ球によるM細胞分化誘導作用の解析> 昨年度の研究において、申請者が樹立したマウス腸管上皮細胞株であるMIE細胞のM細胞分化には、パイエル板リンパ球中の活性化T細胞とB細胞の両方が重要な役割を果たすことを明らかにした。本年度は、活性化T細胞とB細胞のM細胞分化誘導作用についての解析を行った。活性化T細胞はCD40リガンドを発現し、B細胞に発現するCD40に作用することでB細胞の活性化を促すことが知られている。そこでCD40を介したB細胞の活性化によるM細胞分化誘導作用を解析した。パイエル板リンパ球に抗CD40抗体を添加することによりB細胞の活性化を促し、MIE細胞と共培養を行った。その結果、M細胞分化は観察されなかった。このことより、M細胞分化は活性化T細胞の作用によるB細胞の活性化によって誘導されるのではなく、活性化T細胞およびB細胞によって作り出される特殊な微小環境によって誘導される可能性が示唆された。 <M細胞分化因子の同定> 昨年度の研究において、抗CD3/CD28抗体を添加して培養を行ったパイエル板リンパ球の培養上清にM細胞分化誘導活性が存在することを明らかにした。 本年度は、このパイエル板リンパ球培養上清に含まれるM細胞分化因子の同定を試みた。抗CD3/CD28抗体を加えて培養を行ったパイエル板リンパ球の培養上清とM細胞分化誘導活性のない、抗CD3/CD28抗体を添加せずに作製したパイエル板リンパ球の培養上清に含まれるタンパク質の抽出および濃縮を行った。調製したタンパク質サンプルの2次元電気泳動を行い、M細胞分化誘導活性を有する、抗CD3/CD28抗体を加えて培養を行ったパイエル板リンパ球の培養上清中に多く含まれるタンパク質のスポット解析を行った。その結果、5個のタンパク質スポットに着目し、これらのタンパク質がM細胞分化誘導活性を有するタンパク質の候補であることが推測された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)