毛包形成におけるPhospholipase C-delta1の生理機能の解析
Project/Area Number |
07J11477
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
平田 真之 Tokyo University of Pharmacy and Life Science, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | PLC / mHa3 / 毛形成 |
Research Abstract |
これまでの研究で、PLCδ1がFOXN1と同一のシグナル経路に存在して、協調してmHa3の発現を制御している可能性が高いというデータを得ている。しかしFOXN1とPLCδ1がどのようにmHa3の発現を制御しているのかは明らかになっていない。そこで以下の2つの仮説を立て検討を行ってきた。1つ目の仮説としてFOXN1によって発現誘導されてきたPLCδ1がFOXN1の転写活性をさらに上昇させ、その結果mHa3の発現が誘導されることが考えられる。2つ目の仮説は、FOXN1によって発現誘導されてきたPLCδ1がFOXN1を介さず直接的もしくは間接的にmHa3の発現制御を行っているというものである。 本年度は、前年度に作製した、FOXN1のプロモーターの下流にPLCδ1遺伝子を連結したトランスジーンをヌードマウスに導入したマウスを作製することで仮説2の検討を行った。トランスジーンを導入したヌードマウスの皮膚ではPLCδ1の発現が回復していることが確認されたが外見上の毛の形成は観察されなかった。そこで、組織学的検討を行ったところ、トランスジーンを導入したヌードマウスの毛包は体表付近で閉塞しているものの、毛根部では毛が形成されている様子が観察された。ヘアケラチンであるmHa3遺伝子の発現量は、トランスジーンを導入したヌードマウスではヌードマウスと比較するとその発現は上昇しているものの、野生型マウスと同程度までは発現しておらず、完全な回復には至っていなかった。以上のようにヌードマウスにPLCδ1を導入したマウスでは毛に形成は完全にはレスキューされなかったが、mHa3の発現がヌードマウスと比較して上昇しており、毛形成の回復が誘導されていることから、PLCδ1がFOXN1の下流で直接的もしくは間接的にmHa3の発現制御を行い、毛形成において重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)