戦後都市における居住貧困地区への社会的排除/包摂に関する地理学的研究
Project/Area Number |
07J11559
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human geography
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
本岡 拓哉 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 都市社会地理学 / 居住貧困 / 在日朝鮮人 / 不法占拠地区 / 広島市 / 社会的排除 / 社会的包摂 / 戦後 |
Research Abstract |
平成20年度の研究調査実施状況については、広島を研究フィールドに研究を進めてきた。研究課題「戦後都市における居住貧困地区への社会的排除/包摂に関する地理学的研究」において、居住貧困地区として在日朝鮮人集落を位置づけており、その状況や居住改善についての研究を進めるに当り、その研究フィールドを広島市を最適の地として選択した。平成20年度において、広島にはほぼ月に1回のペースで赴いたが、現地では、広島韓国朝鮮社会研究会(代表:広島大学総合科学部、李東碩)に参加し、当会の第3分科長として、調査を進めていった。具体的な調査としては、広島県立文書館ならびに広島市立公文書館で戦後広島市内の在日朝鮮人社会に関係する文献資料や新聞記事の収集を行ない、広島市内に現存する、在日朝鮮人集住地区で住民への聞き取り調査を行なった。これまで全く表に出てこなかった資料を発掘し、戦後広島のこれまで見えていなかった状況を明らかにすることが可能となったことは意義が大きい。 今年度の研究成果として最も重要なことは、平成20年度3月に自身が所属する大阪市立大学大学院文学研究科に課程博士論文を提出できたことである(論文名「戦後都市における「不法占拠」地区をめぐる都市社会地理学的研究」。一方で、本年度はこれまでの研究を博士論文に収れんさせることを目的に活動してきたため、学会への論文投稿や発表を精力的にはできなかった。12月には、これまでの研究成果を活かして、韓国ソウルで日本の「不法占拠」地区の立ち退き問題について報告し、韓国の研究者と「貧困問題とコミュニティ」について議論を行なった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)