女性の美容整形をめぐる現代カイロのセクシュアリティ論争
Project/Area Number |
07J12027
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Gender
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
鳥山 純子 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究所, 特別研究員DC2
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 中東ジェンダー / セクシュアリティ / 女性教師 / 現代カイロ / 美容 / 現代カイロ(エジプト) / 身体管理 / 消費 / グローバル化 |
Research Abstract |
平成20年度は、(1)平成19年度に行った長期調査から得た知見の発表とそれを通じた人的ネットワークの構築、(2)調査対象者の社会的状況の考察、(3)現地での補足調査、(4)具体的なデータを論じるための理論枠組みの検討、の4点に主眼を置いた研究活動を行った。(1)では、国内学会や海外で行われた国際会議に出席し、中東ジェンダー研究を専門とする海外の研究者との交流を積極的に行った。(2)ではまず、平成19年度に行った現地調査の調査地であるカイロ近郊の私立学校や調査対象者とした女性教師の社会的位置づけや社会的背景の検証を行った。その際には学校教育制度や教師という職業について資料の追加収集を行い、調査をより広い社会的文脈に位置づけることを試みた。(3)の現地補足調査では4週間の期間で本調査の調査対象者との追加の聞き取りと、本調査の終了直前に注目を集め始めた事象に関する聞き取りと関連資料の収集に努めた。(4)では、議論の土台となる理論枠組みの模索を目的として、中東ジェンダーを対象とする先行研究を女性身体やセクシュアリティに関する議論を用いて批判的検証を行うことを試みた。 計画では、現代カイロにおける「美容」産業の調査と「美容」実践の観察を、美容整形や化粧といった「美容」に関連した場において行い、考察・分析するはずであった。しかし調査を進めるなかで、「美容」行為とは特定の場だけで行われるものではなく、むしろ生活のさまざまな局面において意味をもち、また場面々々によって異なる意味づけがされるものであるということが明らかになった。そこで当初の予定を変更し(2)と(4)を行うことに時間を割いた。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)