近代中国の卵、獣骨、皮革を中心とした畜産品貿易に関する総合的考察
Project/Area Number |
07J12943
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic history
|
Research Institution | The Toyo Bunko |
Principal Investigator |
吉田 建一郎 The Toyo Bunko, 研究部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 近代中国 / 鶏卵 / 鶏卵加工品 / 肥料 / 骨粉 / 製革 / 日系企業 / 上海 / 皮革 / 山東 / 獣骨 / 畜産 / 卵 / 貿易 / 農村経済 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は次の3点である。(1)19世紀末-1930年代に中国産鶏卵の日本向輸出がどう推移したのかを検討し、成果を口頭報告と論稿の形でまとめた。主な論点は次の2点である。(1)近代日中間の鶏卵貿易は、日本側の条件だけでなく、中国の政治情勢、鶏卵加工品製造企業の動向、中国・ヨーロッパ間の鶏卵加工品や鶏卵の貿易の動向など多様な要素の影響を大きく受けていた。(2)1920年代半ば以降、日中間の生卵貿易は衰退していくが、鶏卵を介した日中間の関係は鶏卵加工品の貿易を通じて継続した。(2)近代中国の東北部を本拠地とした中規模の日系企業と近代中国の肥料貿易の実態解明を進めるため、1920年に設立された満蒙殖産株式会社(本社は大連)に着目し、同社の創設過程と1920年代の発展状況を検討し、成果を口頭報告の形で紹介した。主な論点は次の2点である。(1)1920年代における同社の経営の低迷の要因は、従来指摘されている恐慌の影響のほか、中国の政治や経済の変動、自然災害、日本内地の経済の変動など多岐にわたっていた。(2)1920年代の同社の経営には極めて緩やかながら好転の局面があった。この背景の一つに骨粉製造を重視した経営方針があげられる。(3)近代上海の製革業の発展に関わった2つの日系企業(江南製革と中華皮革)の経営の推移を検討し、成果を口頭報告と論稿の形でまとめた。主な論点は次の2点である。(1)日系企業の経営は、強靭性や中国資本に対する優位性を有しつつも決して安定していたわけではなく、中国の経済、政治、社会の目まぐるしい変動の影響を受け、起伏に富んでいた。(2)2つの企業の間には、1920年代以降の動向に典型的に見られるように、日系製革企業という共通項では括りきれない差異が少なからずあらた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
[Journal Article]2009
Author(s)
本庄比佐子, 編
-
Journal Title
戦前期華北実態調査の目録と解題(財団法人東洋文庫)
Pages: 131-207
Related Report
-
-
-
[Journal Article]2008
Author(s)
金丸裕一, 監修
-
Journal Title
日中関係史資料叢書6(中支那経済年報 第1巻)(ゆまた書房)
Pages: 13-32
Related Report
-
[Journal Article]2008
Author(s)
国立彰化師範大学歴史学研究所, 編
-
Journal Title
第三届白沙歴史地理学術討論会〈環境変遷与歴史地理〉論文集(国立彰化師範大学歴史学研究所)
Pages: 19-31
Related Report
-
-
-
-
-