Project/Area Number |
07J40018
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武内 真美子 Osaka University, 大学院・国際公共政策研究科, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Keywords | 女性労働 / 企業業績 / 両立支援 |
Research Abstract |
女性四季報の2005年2008年のデータ入力および会社四季報の2007年度の入力によりにより、女性の管理職比率、女性の新卒比率が高い企業ほど、業績を伸ばしている可能性が確認された。しかしながら、この効果は、産業(業種)ごとに異なることが示唆される。従来の研究と異なる点は、業績の指標としてより具体的な数値を用いたことにある。さらに、 医薬品製造企業で行われた調査を用い、両立支援策に関する施策がどのようなプロセスを通じて女性の昇進にどのような影響を与えるか、そして、両立支援策や女性の昇進が最終的に企業の業績を押し上げる効果を持つのかどうかを分析した。特に、女性の昇進と人事施策の間の因果に関する双方向性など変数間の複雑な関係を反映する形で分析を行う点において新しい試みである。使用するデータは、医薬品製造業を対象として行われた『雇用管理実態調査』と『従業員意識調査』をマッチングさせたものである。 分析の結果は、変数間の複雑な関係を反映するような対処をしても、ファミリー・フレンドリー施策が生産性を向上させるという結果は観察されないということが示された。また、ファミリー・フレンドリー施策の充実は女性の昇進や給与には直接影響しないが、彼女らの勤続を伸ばす効果があること、そして、そのことを通じて昇進を促し給与を高めているという間接的な効果も確認される。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)