近代中央アジア遊牧社会の社会制度変容過程の研究-クルグズ人のマナプ制度を中心に-
Project/Area Number |
07J52064
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
秋山 徹 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | ロシア帝国 / クルグズ / マナプ / 中央アジア |
Research Abstract |
平成19年度の研究作業の柱は、平成17年から18年度にかけて行った2年間の留学のなかで収集された史料を読み込み、これに基づいて試論を設定することにあったといえる。この作業の結果を試すために国内学会で研究発表(「『マナプとの闘い』-帝政期からソ連時代初期1920年代におけるマナプ追放処分策の展開と結末」(ロシア史研究会大会、自由論題、2007年11月10日、於早稲田大学)を行った。同発表で得られたコメントをもとに研究を再考し、2008年2月1日〜3月28日にかけて中央アジア(カザフスタン共和国、クルグズ共和国)で論を補強するための補足資料調査を行った。カザフスタン国立中央文書館(TsGARK)ではフォンド3(アラタウ管区)、44(セミレチエ州庁)、64(ステップ総督府)、374(シベリア国境官庁)を調査し、中央学術図書館、国立中央図書館(手稿・貴重本室)では帝政期の新聞類(『トルキスタン報知』、『セミレチエ州報知』)を調査した。またクルグズ共和国では科学アカデミー・マナス研究所手稿部において史料を収集した。これをとおして、最終的に近代中央アジアにおける帝政ロシア権力の成立(19世紀初頭-20世紀初頭)の一側面として、クルグズ部族首領層(マナプ)の「再編」(「調教」と「序列化」)と表裏一体で進展したという試論に達した。19年度中にこれらに基づいて学術雑誌に投稿することはかなわなかったが、本年度はこれに基づいて雑誌に積極的に発表してゆきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
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