消化器癌(口腔癌)の放射線耐性関連遺伝子の解析と臨床応用
Project/Area Number |
07J52163
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石上 享嗣 Chiba University, 大学院・医学薬学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 放射線耐性 / 放射線感受性 / 放射線感受性化 / siRNA |
Research Abstract |
網羅的遺伝子発現解析プロファイリンを用いて、放射線耐性・感受性関連遺伝子を多数検索することにより、複雑な放射線耐性・感受性メカニズムを研究し、また、それらの遺伝子の中から放射線の耐性・感受性を判定するマーカーとなる遺伝子や、放射線感受性を増加させ、放射線増感効果が期待でき、実際の臨床に応用できる遺伝子を発見することを目的とした。放射線耐性関連候補遺伝子の中から、抗アポトーシス機能の報告があり、放射線感受性株に対する放射線耐性株の発現量に、有意な増加が見られたICAM2遺伝子の放射線耐性について、機能的解析を行なった。ICAM2siRNA処理をした放射線耐性株HSC2は細胞増殖が減少し、X線照射によるサバイバルカーブで、放射線感受性化が見られた。ICAM2発現ベクター処理をした、放射線感受性株HSC3は細胞増殖が増加し、X線照射によるサバイバルカーブで放射線耐性化が認められた。ICAM2siRNA処理をした放射線耐性株HSC2はAKT(Ser473部)のリン酸化が減少し、アポトーシス細胞の割合が増加した。今回の実験から、ICAM2発現は放射線耐性株で、PI3K/AKTの経路を通してアポトーシスを阻害することで、放射線耐性化に関与している可能性が示唆された。 これ以外の遺伝子についても同様にsiRNAにより放射線感受性化が見られた候補遺伝子が判明した。さらにその候補遺伝子については阻害剤も存在し、阻害剤により、siRNAと同様に放射線感受性化が細胞株の実験で確認された。阻害剤を用いてマウスで実験を計画しており、マウス実験レベルで同様な放射線感受性化が確認されれば、臨床応用に役立てるものとなる実験であると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)