疲労モデル動物における疲労とアミノ酸の関連性の検討およびそのメカニズムの解明
Project/Area Number |
07J54242
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
金 光華 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 複合疲労モデル / アミノ酸 / 分子鎖アミノ酸 / 疲労回復 / 骨格筋 |
Research Abstract |
我々は疲労時におけるアミノ酸の動態を把握するため、複合疲労モデル動物を作成し、疲労時における血液、筋肉、肝臓および大脳皮質のアミノ酸量を測定してきた。これまでに明らかにしてきた疲労時における血液および各組織のアミノ酸含量の変動に基づいて、今年度は疲労回復期における大脳を含む各組織のアミノ酸動態の解析を行った。血液、筋肉および肝臓において疲労時に増加した分子鎖アミノ酸含量は、2時間の疲労回復期を通じて徐々にコントロールレベルに近づき、24時間後にはほぼコントロールレベルまで戻ったことを明らかにした。一方、疲労時に減少したアミノ酸は異なる回復傾向を示した。血液の結果と同様に、筋肉と肝臓においても各々のアミノ酸の含量は、コントロールレベルまで回復するのに要する時間がそれぞれ異なった。また疲労の神経メカニズムと大きく関連する大脳において、疲労時に減少したThreonine,Phenylalanine,TyrosineおよびArginineは24時間の回復を通しても正常のレベルまで戻れなかった。これらの所見は、複合疲労により筋肉などの末梢臓器だけではなく大脳の含む全身のアミノ酸のバランスが崩れる可能性が考えられる。また疲労時における大脳のアミノ酸の変動は脳内神経伝達物質の合成や代謝にも影響する可能性が高く、疲労回復期におけるアミノ酸の役割を明らかにすることは疲労のメカニズムの解明や抗疲労食品または医薬品への応用の期待も高まると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)