Project/Area Number |
08212202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
山内 茂雄 岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (60260410)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | X線 / X線スペクトル / 我々の銀河系 / 高温プラズマガス / 超新星残骸 |
Research Abstract |
1.銀河系内高温ガスの研究 銀河面サ-ペイ観測のデータを用いて、Galactic Ridge Emissionの特徴と銀河系内の分布を調べた。銀河円盤上の各観測点で得られたGalactic Ridge Emissionのスペクトルは、いずれも0.7-1keVと7-9keV程度の2つの温度を持つ電離非平衡段階にある高温ガスとして再現できることがわかった。このことは銀河円盤全体にわたってほぼ同じ物理状態の高温ガスが分布していることを示す。また、銀河円盤に沿った方向の高温ガスの分布を調べてみると、高温成分は銀河中心に対してほぼ対称な分布であるのに対し、低温成分は銀河中心に対して非対称になっていることがわかった。一方、銀河円盤に垂直な方向のスペクトルの変化を調べた結果、銀河面から離れると、低温成分についてはそれほど変化しないが、高温成分は急激に減少し、鉄輝線を含まない硬いスペクトルを持つ成分に変わっていく傾向があることがわかった。 2.超新星残骸の研究 Galactic Ridge Emissionと関連する天体である超新星残骸に注目し、銀河面サーベイ観測のデータの解析を進めた。電波サーベイでは検出されていなかった超新星残骸G347.5-0.5を検出し、その解析からシェル部分には輝線が見られず、非熱的放射であることを明らかにした。これは超新星残骸で粒子加速が行われている可能性を示唆するもので、SN1006につづき2番目のサンプルである。また、これまでに電波サーベイでは検出されていたが、X線では検出されていなかった超新星残骸を多数検出し、これらのX線領域での特徴を調べた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)