Project/Area Number |
08223203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笠谷 光男 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20004351)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ヘビーフェルミオン / 超伝導 / BCS理論 / 新物質探索 |
Research Abstract |
CeCu_2Si_2で代表される非-BCS超伝導体はすべて外国での発見であり,日本での誕生は現在までのところゼロである.本研究の目的はこの劣勢を打破することにあった. 然し乍ら,超伝導体の発見は偶然性を伴うものが多く,一旦発見されると母物質を修飾した形での擬新物質で転移温度T_cが急激に増加する例がある.従ってキ-ポイントは偶然性或いはその兆候に早く遭遇する事である. 上記のシナリオに沿って,本研究では希土類三元化合物での偶然性に期待を掛けた.従来我々はCeRhX (X=Bi, Sb, As)の新物質開発に従事して来たが,その参照系のLaRhXで遂に超伝導を発見する事ができた.具体的にはLaRhBi (T_c=2.35K)の発見である.詳細は1996年チューリッヒで開催された国際会議SCES'96で速報した.その後LaRhAsも同程度のT_cを持つ超伝導体であることを見い出した.これらの超伝導体は現在の所,BCS理論で説明されうるものと考えられるが,この物質の周辺に非-BCS超伝導体が存在する可能性が非常に高い.具体的には,高圧下のCeRhBiなどである.本研究の期間内ではCeRhBiの高圧下の実験には至らなかったが,LaRhBiの発見がトリガーとなって今後大いに期待できると考えられる.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)