Project/Area Number |
08245238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長尾 善光 徳島大学, 薬学部, 教授 (40027074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 茂樹 徳島大学, 薬学部, 助手 (20226038)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アレニルケトン / スピロ化合物 / メタシクロファン / ラジカル反応 / 置換反応 / 環化反応 / 歪み化合物 / ディックマン反応 |
Research Abstract |
アレニル(トリメトキシ置換フェニル)アルキルケトン体をB(CF_3SO_3)_3と処理すると期待通りの反応が進行しアルキル基のメチレン鎖の長さに応じて分子内geminal spiro-endo-mode環化反応あるいはgeminal ansa-endo-mode環化反応が進行し高収率でスピロ環化合物あるいはメタシクロファン化合物を得ることに成功した。得られたメタシクロファン化合物をTHF中NaHと加熱下に処理したところ分子内S_<RN>Ar型渡環反応を経由してβ-ナフトール体に変換された。メタシクロファノール体をEt_3N存在下メタンスルホニルクロリドと反応させたところ瞬時に反応が進行し新規な歪み化合物三環性環状エーテル体を高収率で得た。本反応はS_N2反応の分子内型反応であることが明らかとなった。X線結晶解析を基盤とする計算化学(モノキュラーメカニクス)を駆使してその特異的な環状エーテル化の反応機構を明らかにした。この三環性環状エーテル体は橋頭位にベンゼン環sp^2炭素が存在するというBredt則に大きく反する新規化合物として注目に値する。また、潜在的な共役アレニルケトン系を活用する分子内エンドモード環化反応を活用してベンゾアゼピン体の構築にも成功した。更に、強力な抗菌活性が期待される1β-置換カルバペネムの新規なペンダント分子として、メルカプトビシクロトリアゾールの合成をヒドラジンを出発原料とする実践的合成法に従って効率良く達成することができた。光学活性な半チオールジエステル体のルイス酸-アミン系試薬あるいはn-BuLi試薬存在下におけるエナンチオ分岐的不斉Dieckmann型環化反応にも成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)