光環化反応をキ-ステップとする新規骨格構築法の開発
Project/Area Number |
08245246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
水野 一彦 大阪府立大学, 工学部, 教授 (10109879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 昇 大阪府立大学, 工学部, 助手 (40125274)
杉本 晃 大阪府立大学, 工学部, 講師 (00081323)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 分子内光還化反応 / エキシプレックス / (2+2)光還化付加反応 / 骨格構築法 / 3還系化合物 / 含窒素ヘテロ還化合物 / 電子移動反応 / 光転位反応 |
Research Abstract |
有機分子を光励起することによって活性種を発生させ,その化学的特性を活用した新しい光化学反応を開発し,有用物質の骨格を構築していくことを目的として,分子間および分子内光還化反応による含窒素多還式化合物の合成について検討し,以下の知見を得た. 1.分子内光還化反応:分子内でアニリノ基とフェナントリル基とをメチレン鎖で連結した化合物を合成し,その分子内光環化反応によって含窒素多環式化合物を合成した.メチレン鎖の短いn=3-5のときはスピロ型化合物を,n=6-8のときは2-アザビシクロ[3.3.1]ノナン骨格を有する3還系化合物をいずれも主生成物として得た.メチレン鎖の長さがn=9以上になると収率が著しく低下し,スピロ型化合物と3還系化合物が競争的に生成した.同様にて,アニリノ基とナフチル基をメチレン鎖で連結した化合物から含窒素3還系化合物を得た.アニリノ基とフェナントリル基との連結鎖をエーテル結合で連結した化合物の光反応では,炭素-酸素結合の開裂に由来する化合物が主生成物として生成したが,アニリノ基とナフチル基をエステル結合によって連結した化合物では分子内光還化反応が効率よく進行し,2-アザビシクロ[3.3.1]ノナン骨格を有する3還系ラクトンを与えた. 2.分子間光還化付加反応:2, 3-ジシアノ-5, 6-ジメチルピラジンとアリルトリメチルシランのような電子供与性アルケンとの光反応によって,(2+2)還化付加後転位したと思われる新しい含窒素3還系化合物を好収率で得た.
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)