Project/Area Number |
08250206
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
萩原 正敏 名古屋大学, 医学部, 助教授 (10208423)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
|
Keywords | Bridging Factors / MAPKK6 / リン酸化制御 |
Research Abstract |
転写調節因子がリン酸化酵素によって活性調節を受けることはもはや常識となりつつある。基本因子複合体中にもリン酸化酵素活性が証明され、リン酸化調節機構が解明されつつある。最近両者の間を継ぐ"Bridging Factors"が次々とクローニングされたが、その一つであるCBP/P300分子中にリン酸化酵素に対する気質コンセンサス配列を我々は見出している。本研究の目的は"Bridging Factors"自身もリン酸化制御を受けている可能性についてCBPをモデルとして明らかにし、転写調節制御の新分野を切り開くことである。 具体的な研究成果としては以下の通りである。 1.CBP自体のリン酸化の問題に関しては、米国のM.Montminyグループが同様の実験を行い、RSKがCBPと細胞内で結合し、CBPのリン酸化を行っていることを、証明した。 2.RSKはMAPキナーゼ(EPK)下流で活性化されるキナーゼだが、我々が新しくMAPキナーゼ(P38/HOG)の上流に位置し、CRE遺伝子発現を促すMAPキナーゼキナーゼ(MAPKK6)を新たにクローニングした。これは、TGF-bの下流に位置する、TAK1によって活性化されることが判明している。 3.CBPなどの介在因子の他に、基本転写因子もリン酸化酵素と複合体を作っているものと想像できる。実際、ポリメラーゼのCTDをリン酸化するTFIIKが見出されているが、我々は独自に、TFIIDのp250に結合するリン酸化酵素活性を見出し、現在その同定を急いでいる。
|