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唐代古文における地方言語文化の受容に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08610457
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field 中国語・中国文学
Research InstitutionShiga University

Principal Investigator

戸崎 哲彦  滋賀大学, 経済学部, 教授 (40183876)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords唐代古文復興運動 / 柳宗元 / 南方方言 / 口語語彙 / 少数民族
Research Abstract

1、唐代における韓愈・柳宗元らによる古文は先秦両漢を規範とするとされるが、左遷先である南方の言語文化の受容が見られる。(1)柳宗元には南方(今の湖南・広西)方言の意識的な使用と南方言語文化の紹介が見られ、文学の特徴を成している。韓愈にも地方文化の紹介は見られるが、方言の使用・紹介とともに少ない。これは滞在時間の長短に因るだけでなく、深く思想と関係しており、韓愈の儒教道統思想は夷狄文化を排斥すると同時に地方文化をも排斥するものであった。(2)柳宗元の紹介・使用した方言語彙としては「渇」「黄/王」「歩」「鈷〓」「尾」「瀧」「欸乃」「虚/墟」「〓」「〓」「潭」「塘」「〓」「颶母」「夥」「趁」「嶂」「莫」「区」「廖」「豊隆」「蜚廉」などがある。名詞が圧倒的に多いが、量詞・形容詞・動詞・嘆詞にも及ぶ。(3)これらはおよそ三つのレベルに分類できる。方言の意味・発音などを作者が自ら解釈・説明しているもの、したがってこれらは当時ほとんど知られていなかった;作者自らは説明を加えていないが、宋人が注で説明しているもの、したがってこれらは当時あまり知られていなかった;作者自らの説明も宋人の注もないもの、当時すでにかなり普及していた。2、唐代古文はその学術思想・表現性とともに宋以後の正統となってゆくが、その中に含まれる南方方言も同時に宋人に影響を与えている。(1)宋人による南方方言語彙の使用とそれによる標準語化。(2)方言の解釈をめぐる南方言語文化への興味の拡大と深化。これは南宋に移る以前、北宋からすでに見られる。3、当時の南方方言語彙の使用・紹介の言語学上の重要性。(1)それらは当地で使用されていた口語である。(2)それらの中には少数民族、多くは今日の壮族の言語と思われるものが多い。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

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  • [Publications] 戸崎 哲彦: "柳宗元の文学と南方方言" 滋賀大学経済学部研究年報. 4(発表予定). (1997)

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      1996 Annual Research Report

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Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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