Project/Area Number |
08650659
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
滝澤 春男 北海道大学, 工学部, 助教授 (00002296)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 耐震設計 / 設計法規・規準 / 地震荷重 / 汎世界的比較 / エリア・スタディ / データセット / 国際コード / モデルコード |
Research Abstract |
耐震規定にはアングロ系,南欧・東欧・アフリカ系,インド・中国系,西アジア・東南アジア系,中南米系などの地域性・風土性があり,それぞれで共通する比較対照の枠組を設定して,実状をつぶさに対比し得るデータセットを作成した。異色性や新機軸に富む最近のフランス・中国の規準,また,国際的なものとしてのユーロコードなどに特に意を用いている。非英文テクストについては翻訳作業を事前に実施し,英文ベースの個別データに即した電算機入力をおこなって,機械編集のスタイルをとった。比較対照の統一フォームを設定し,実質がともなう規定条項を悉皆的に拾い出すことが可能な形式となっている。そこでは特定の対比内容の図化出力を自動化することがこころみられた。こうして,耐震構造の世界的な普及,質の向上,過不足の解消などに資し得る現状認識のための基礎的な資料体系が構築され,先進諸国間および開発途上国間でのレベル差の具体像が鮮明にされた。とくに,我が国の設計法規・規準は先進諸国間でも異質なものとなっており,国際水準ないしは世界的な動向に照らして補完すべき諸点を具体的に快摘できた。地域性・社会事情とのかねあいの視点をも含め,比較対照結果に耐震工学上の考察を加えて,構造設計のモデル計算を実施し,異同のディテ-ルのより適確な捕捉がはかられている。経済的制約が強い開発途上国における耐震性能のレベルアップに向けた当座の目標が浮かび上がる一方,先進国に対しても近将来に進むべき方向を考える際の指針の一つがもたらされたわけで,国際的なモデルコードを策定する場合の基礎データとしての意義も有する。
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Report
(1 results)
Research Products
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