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車いす自走レベルの頸髄損傷者からとらえ直したバリアフリーデザインの研究

Research Project

Project/Area Number 08650723
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Town planning/Architectural planning
Research InstitutionKanazawa College of Art

Principal Investigator

荒井 利春  金沢美術工芸大学, 美術工芸学部・デザイン科, 教授 (40175948)

Project Period (FY) 1996 – 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Research Abstract

前年度研究でおこなった2名の頸髄損傷者によるモデルハウス内での各生活動作ビデオ取材について、それを構成する要素動作を抽出しフロー図として表わした。次に、各要素動作ごとに難易度の評価を加えるとともに問題点等についてコメントを記した。また必要に応じて、動作の始まりから終わりまでの時間を計測し記入した。このシートをまとめることにより、動作ごとの問題の発生数や量、質について把握することが容易となった。各々の要素動作にはビデオ映像をプリントしたものを相関させてある。さらにまとまりのある動作ごとにビデオ映像を編集したものをセットする。このセットは現状の標準的なバリアフリー住宅における、車椅子自走レベルの頸髄損傷者の利用の状況を記録し把握する方法として有効なものとなった。これは様々な設計計画の場における条件検討の道具としても活用することができる。次に、問題を住宅内の移動動作に関係するものと家電品等の機器操作動作に関わるものと分け、今後の改善すべきこととして問題の再整理をおこなった。バリアフリーな住宅に関する設計指針は整備されてきているが、車椅子自走頸髄損傷者から動作操作の実際をとらえると、改善すべきことは多々ある。たとえば、車椅子移動において引き戸は有効な手段であるが、特に頸髄損傷者の立場からとらえるとディテ-ルの改善がない限り使えないことも有り得るといった大きな問題も確認された。このような問題点は設備機器の操作面においても発生している。バリアフリー住宅内に潜んでいるこれらの問題を具体的な形で明らかにしたことが今回の研究の成果といえる。今後の課題として、今回データ化した各々の動作について、モニター上で全て操作できるようにし利用の便を計ること。さらに住宅設計の面と設備機器設計の両面から、データを基として実際の改善方法の検討を進めていくことがあげられる。

Report

(2 results)
  • 1997 Annual Research Report
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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