不斉合成手法に基づくプロスタグランジン分子リガンドの設計
Project/Area Number |
08651025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
古田 享史 岐阜大学, 工学部, 助教授 (40173538)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | プロスタグランジン / 受容体 / 抗腫瘍性PG / 分子リガンド |
Research Abstract |
プロスタグランジン受容体特異的人工分子リガンドの効率合成のための高選択的合成プロセスについては、その基本骨格の構築に関して金属有機化合物の活用によりほぼ確立することができた。また、受容体機能解析のための受容体分子リガンドを設計し、合成することができた。具体的には、抗腫瘍性プロスタグランジンとして知られるΔ^<12>-PGJ_2の人工類緑体であるΔ^7-PGA_1メチルエステルを構造修飾し、化学的および生物学的に安定で高い活性を持つ分子を設計し、合成した。Δ^7-PGA_1メチルエステルは血清中極めて迅速に代謝されてしまうことが確認されているが、創製した分子リガンドは代謝安定性が大幅に改善された。続いて、抗腫瘍性PGの活性発現に直結した受容体タンパク質の捕獲、同定を目的とした光親和性標識用分子プローブの設計を検討した。抗腫瘍性PG類は従来の局所ホルモン作用を示すプロスタグランジンとは異なり、その受容体は細胞膜ではなく細胞内に存在すると考えられている。そこで、創製した分子リガンドに、脂溶性で、光感応性のアジト基と検出のための放射核種を導入した分子プローブを設計し、有機金属手法を活用して合成することができた。現在、この分子プローブを用いた生化学実験が進行中である。J型プロスタグランジン類の側鎖部分の系統的構造修飾による人工リガンドの創製についても検討し、既にいくつかの候補化合物の合成にも成功している。これらの化合物とプロスタグランジン受容体との相互作用についても検討していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)