ダイオキシンによるマウス胎仔の水腎・口蓋裂誘発機序の微細形態学的・細胞化学的解析
Project/Area Number |
08670017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山下 敬介 広島大学, 医学部, 講師 (40166666)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ダイオキシン / 発生毒性 / 病的発生過程 / 口蓋裂 / 水腎症 / 細胞動態 / 細胞死 / 微細形態 |
Research Abstract |
ダイオキシン(dioxins,正式の化学名のカナ表示はジオキシン)類の中で2, 3, 7, 8四塩化ジベンゾパラジオキシン(2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin,以下TCDDと略)は極めて強い毒性を持つ化学物質として恐れられている。TCDDはマウスでは胎仔に水腎症(腎盂拡大)と口蓋裂を起こす。本研究はTCDDの発生毒性(催奇形性)の発現機序を微細形態学的・細胞化学的に明らかにすることを目的として行われた。 正常のマウス尿管・膀胱の移行上皮の細胞動態および尿管発生は今まで詳細に検討されたことがなかった。今回成熟Jcl : ICRマウスの尿管の上皮を微細形態学的およびBrdUの取り込みによって検討した結果、その細胞動態を明らかにできた。また、マウス胎仔の尿管発生を微細形態学的に観察してTCDDによる水腎症誘発機序解明のための基礎データを作成した。 ついで、TCDDの水腎症・口蓋裂の誘発機序を検討した。Jcl : ICRマウスを交配し、妊娠12.5日(膣栓発見日=0日)にTCDD40μg/kg体重を1回強制経口投与し、その後経時的に母体を屠殺し、胎仔を採取して尿管の微細形態を観察したところ、TCDDによって尿管上皮が過剰増殖するとともに、上皮細胞が死に、死んだ細胞の断片が尿管腔を閉塞することによって水腎症が発症することが判明した。口蓋裂については、マウスを交配し、妊娠12.5日にTCDD40μg/kg体重を1回強制経口投与し、その後経時的に胎仔を採取して二次口蓋突起内側縁上皮の細胞動態をBrdUの取り込み、TUNEL法による細胞死検出などで検索した。しかし、対照群とTCDD投与群間に差異は認められず、TCDDの細胞増殖刺激・細胞死阻害によって口蓋の癒合が阻害されるとする従来の定説は誤っている可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)