血管のアドレナージックα_<1A>,α_<1B>およびα_<1C>受容体mRNAの分布
Project/Area Number |
08670118
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
中西 弘則 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90045625)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | α_1受容体サブタイプ / ノルエピネフリン / ウサギ大動脈 / in situハイブリダイゼーション / プラゾシン / クロロエチルクロニジン |
Research Abstract |
ノルエピネフリンをウサギ摘出大動脈標本の内膜側から投与すると外膜側から投与した時より感受性が高いことを観察した。内膜側から投与したノルエピネフリンの収縮反応はプラゾシン(α_<1B>遮断薬)によって抑制され易く、外側から投与したノルエピネフリンの収縮反応はWB4101(α_<1A>遮断薬)によって抑制され易い。また、不可逆的なα_<1B>遮断薬であるクロロエチルクロニジンは内膜側から投与したノルエピネフリンの作用を抑制し易い。このことは血管の内膜側には主にα_<1B>受容体が外膜側にはα_<1A>受容体が分布している可能性を示している。そこで、ウサギ大動脈におけるアドレナージックα_1受容体サブタイプのmRNAの分布をin situハイブリダイゼーション法で検索することを計画した。現在知られているラットのα_1受容体サブタイプの塩基配列を基にアンチセンスとセンスオリゴヌクレオチドを作製した。ウサギ脳よりmRNAを抽出し、オリゴdTプライマーを用いて逆転写酵素によりcDNAサブフラグメントを合成した。その結果、ラットのα_<1A/D>(薬理学的にはα_<1D>受容体)と89.6%のホモロジーを有する336bpのcDNAサブフラグメント、ラットのα_<1b>(薬理学的にはα_<1B>受容体)と93.0%のホモロジーを有する472bpのcDNAサブフラグメントおよびラットのα_<1C>(薬理学的にはα_<1A>受容体)と89.6%のホモロジーを有する280bpのcDNAサブフラグメントを得ることが出来た。今後はウサギ大動脈よりmRNAを作製し、上記の^<32>P標本プローブでノーザンプロットを行いプローブの特異性を確認した後、ウサギ血管の凍結切片を作製し、上記特異性を確認したcDNAによりジゴキシゲニン標識プローブを作製し、in situハイブリダイゼーションを行なう。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)