Project/Area Number |
08671349
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
春日 好雄 信州大, 医学部, 講師 (90185786)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | バセドウ病 / バセドウ病甲状腺腫の外科治療 / 続発性甲状腺機能低下症 / 自己免疫性甲状腺疾患 / ヌードマウス / 他家移植 |
Research Abstract |
(方法)バセドウ病甲状腺組織に対する外科手術時に採取した新鮮な甲状腺組織を出来るだけ早くヌードマウスにそけい部に移植した。今回は、1.5gと3.0gの群を作って検討した。ヌードマウスは、約20gの雄を使用した。甲状腺組織は、1-2mm^3大に細切した。採血は、移植前、移植後3、6、9、12週後に行った。12週後にマウスを殺して、移植した甲状腺組織を採取し組織学的検討を行うためにホルマリン保存した。測定項目は、T3,フリーT4とした。 今回は、1.5gおよび3g群ともに6匹ずつとした。 (結果)移植前に比べて移植後3週間にフリーT4,T3の上昇を認めていたのは、3g群では1例であったが、1.5g群では4例に認めた。マウスを殺した時に摘出したバセドウ病甲状腺組織は、移植時と比べると著しく萎縮していた。 (考察)移植甲状腺組織は、マウスのTSHにより刺激を受けて甲状腺ホルモンの産生を行うと思われるが、今回は、甲状腺ホルモン値の上昇によりフィードバックがマウスの下垂体にかかりマウスの甲状腺およびヒト甲状腺組織への刺激がなくなったものと思われた。さらに移植12週間では移植前のレベルに回復していなかったことから、ヒト甲状腺からのホルモンの分泌はマウスにとって大きなものであったと推測された。なお、3gの群では、移植3週間以前に甲状腺ホルモン高値のピークがあったと推測された。また、マウスTSHがないと移植甲状腺組織は量的に萎縮していくものと考えられた。 (今後の問題点)移植前にマウス甲状腺のablation(外科的あるいは放射性ヨード)が必要である。ヒトに近いもう少しおおきな動物も考慮したい。
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