Project/Area Number |
08672528
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
林 秀徳 城西大学, 薬学部, 助教授 (20077960)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ペルオキシソーム / ドリコール / ゲンフィブロジル / HNG CoA レダクターゼ / イソペンテニル / 脂肪酸β酸化 / クロフィブラート |
Research Abstract |
ドリコールはアセチルCoAを素材として、HMG-CoAを経て、さらにメバロン酸、ファルネシルピロリン酸を経て合成される。このファルネシルピロリン酸からはドリコールだけでなくコレステロールやユビキノンにも枝分かれし、それぞれが合成される。このチャネルに流れるアセチルCoAは、大部分がコレステロールにながれ、ドリコールへはその10分の1以下である。したがってデータをクリアに出すためにゲンフィブロジルという脂質低下薬を使用した。正常ラットにこの薬物を投与すると、肝臓のコレステロール含量はそれほど変化しなかったものの、ペルオキシソームのβ酸化系由来のアセチルCoAの取り込みは、5倍増加していた。一方ドリコールの場合には、肝での含量合成はそれほど増加しなかったものの、ペルオキシソームのβ酸化系由来のアセチルCoAの取り込みは10倍以上の上昇であった。 ラットの肝臓に存在するドリコールは、炭素数が85から105個の5種類が知られている。そのなかでも炭素数で90のドリコールが、含量も、ペルオキシソームβ酸化由来のアセチルCoAの取り込みでも、最も高かった。 次に、HMG CoAレダクターゼ活性を阻害することが知られているクロフィブラートとの併用を試みた。その結果、この酵素は2分の1に減少し、コレステロールのデータのみがドリコールの増加には影響が見られなかった。 以上のことからコレステロールとドリコールの合成には同じようなルートは通るものの、一部は調節機構が異なっていることが分かった。
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