津山藩洋医久原家9代と10代目明治の化学者久原躬弦・庶民医茂良兄弟の研究
Project/Area Number |
08680076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
道家 達將 放送大学, 教養学部, 教授 (40016340)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1997: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1996: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 久原躬弦 / 久原茂良(木籟) / 久原宗甫 / 久原涛子 / 洋学 / 津山洋学 / 明治期化学 / 久原輝夫 / 久原木藾 / 久原茂良 / 久原家文書 / 久原清子 / 洋学史 / 津山 |
Research Abstract |
津山藩主森家に仕えた久原宗清良政に発し、その後藩医となった初代久原甫雲良賢(亨保5[1720]年没)から、9代目久原宗甫(明治29[1896]年没)に及び久原家は、代々藩医を勤めた医家であった。その医術は、漢方だけでなく、南蛮流、まだ和蘭流(蘭方)にも及び、時代と共に、新らしい医学を学び続けた名門である。 筆者はとくに、宗甫について調べるとともに、宗甫の長男久原躬弦および次男茂良(本籟)について、その手紙、日記、関係者の写真等について調査し、整理した。長男躬弦は、藩の貢進生として大学南校に学び東大理学部化学科を卒業(1877年第1回生卒)、東大教授、京大教授また総長となり、明治期のわが国の化学の開拓者として働いた。次男茂良は、町の医者として献身的に働いた。この二人の業績を明らかにするとともに、久原家の代々の系譜、また子孫についてもかなり明らかにすることができた。これは、ひとえに、茂良の娘涛子女史(彫刻家)の協力によるものである。久原躬弦の直系の孫久原輝夫(東京工業大学建築学科を昭和16年に卒業後、戦時中に死亡)についても明らかにし得た。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)