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都市祭礼と住民組織に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 08710145
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionRyutsu Keizai University

Principal Investigator

玉野 和志  流通経済大学, 社会学部, 助教授 (00197568)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords祭礼 / 世代 / 都市
Research Abstract

80年代以降に再編・復興してきた新しいタイプの都市祭礼として、東京都品川区の「両社祭」を取り上げた。両社祭にかかわる各団体の代表者への聞き取り調査の結果、以下のような知見が得られた。
両社祭は2つの神社の氏子にまたがる地域の町会ないし商店会が単位となって、それぞれ1980年前後に新調もしくは修繕した大人の神輿を、連合で渡御する比較的歴史の浅いイベント型の祭礼である。今回その概要を調査することによって、意外な事実が明らかになった。すなわち、この神輿連合を推進したのは神社でも町会でも商店街でもなく、ある年代を中心とした神輿好きの町の青年層であった。彼らはそれぞれ「神輿会」を結成し、神輿新調のための寄付金集めから、担ぎ手の組織、連合渡御の運営にいたるまで、新しい「伝統」づくりに努力してきた。その背景には自分たちの生まれ育った町に自分たちの神輿やお祭りを持ちたいという願いがあった。つまり、震災以後に急激に都市化したこの地域に生まれ育った最初の世代(町によって若干の違いはあるが、ほぼ「団塊の世代」がこれに当たっている)が、自分たちの町の「伝統」を新しく創っていったという意味合いが強いのである。神社の宮司も町会や商店街の役員も、初めはこの青年たちの動きを決して歓迎してはいなかったようである。
ここには、都市のローカルコミュニティにおける世代的再生産と文化形成という問題が孕まれている。今後、集票調査などを活用しながら、ヒアリングで得られた仮説の検証を行うことが課題といえるだろう。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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