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イタリア語における複合語生成の確立過程について-主要部を中心として-

Research Project

Project/Area Number 08710372
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 言語学・音声学
Research InstitutionOsaka Women's Junior College

Principal Investigator

上野 貴史  大阪女子短期大学, 講師 (20232770)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1996: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsイタリア語 / 語形成 / 複合語 / 屈折 / 形態論 / 語形成レベル / 語彙化 / 主要部
Research Abstract

ロマンス語は、一般的に複合語の生成に関してゲルマン語などと比較する非生産的であるとされる。本研究では、このようなロマンス語に属するイタリア語複合語について、(1)非生産性の実態と分析、(2)主要部と語形成の確立、という二転から考察を行っている。まず、(1)に関して、「名詞+名詞」(N+N)複合語が、英語と比べて未発達であることを実証するために、英伊辞典と小説・論説分の翻訳を言語材料として、英語名詞複合語がイタリア語でどのように表現されているかの数量的調査を行った。この結果、イタリア語では、その多くが「名詞単独」「名詞+前置詞+名詞」(N+P+N)「名詞+形容詞/形容詞+名詞」(N+A/A+N)などのような複合語以外の構造で表現され、N+N複合語として表現されているものは全体の僅か数%に過ぎないことを明らかにした。このことから、イタリア語における派生接尾辞の発達、N+P+N・N+A/A+Nでの語彙化などを指摘した。次に(2)に関しては、形容詞を構成要素として含む名詞複合語の複数屈折形態素が主要部に規則的に起こらないということに着目し、複合語における「語形成レベル」を考察した。Composti Larghi(CL)(ammortizzatore socialeなどのように構成要素を分離して記述するもの)は、規則的に主要部である名詞と修飾部である形容詞の両方に複数形態が出現するのに対して、Compsti Sretti(CS)(camposantoのように密着して記述するもの)には、CLと同様二つの要素に複数形態が出現するもの(A)と修飾部である形容詞(語末)にだけ複数形態が出現するもの(B)の二種類が存在する。本研究では、「屈折形態の出現位置の違いは、生成過程に差異がある」という仮説を立て、複合語における派生語の可否や単純語と複合語の類似性などから分析を行った。このことから、CLとCSの(A)は語形成規則に従って生成されるのに対して、CSの(B)は初めからLexiconに登録されているということを主張できると考える。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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