Project/Area Number |
08740186
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
後藤 亨 東北大学, 理学部, 教務職員 (80271063)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 超対称標準模型 / B中間子の希崩壊 / Flavor Cnanging Neutral Current |
Research Abstract |
本年度は超重力理論に基づいた超対称標準模型におけるB中間子の希崩壊過程を主に調べた。特にFlavor Changing Neutral Currentによるb→sll^^-(l=e,μ,ν)過程に主眼を置き、その崩壊分岐比及び前方後方非対称性に対する超対称粒子の効果を定量的に調べた。その結果、以下のようなことが明らかになった。 1.b→sl^+l^-過程には3種類の有効相互作用項が関与し、超対称粒子の効果はそれらのWilson係数(C_7、C_9、C_<10>と通称される)が標準模型と異なる値を取ることによって表されるが、超対称粒子が大きな効果を及ぼし得るのは、このうち磁気モーメント型の相互作用項(C_7)だけであって、他の2つについては超対称粒子の効果は対応する標準模型の寄与の高だか5%以下であることが分かった。 2.その結果、b→sl^+l^-の崩壊分岐比及び前方後方非対称性と、b→νγの崩壊分岐比との間には著しい相関があることが明らかになった。従って、現在測定されているb→sγ崩壊分岐比の精度が上がれば、この模型におけるb→sl^+l^-崩壊過程の予言値もより高精度のものになると考えられる。 b→sνν^^-過程については、超対称粒子の効果は小さく、崩壊分岐比は標準模型での値に比べて高だか10%程度小さくなることが分かった。また、この過程への超対称粒子の寄与はK→πνν^^-過程への寄与との関連が深く、こちらについても標準模型からのずれは同様になることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
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