二官能性リガンドを用いるタンパク-リダンド間相互作用の電気化学的評価とその挙動
Project/Area Number |
08740567
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分離・精製・検出法
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
菅原 一晴 北見工業大学, 工学部, 助手 (30271753)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アビジン / ビオチン / ドウノマイシン / ナイルブルーA / ラベル化 / N-ヨードアセチル-N-ビオチニルヘキシレンジアミン |
Research Abstract |
電極活性物質でラベル化したビオチンを用いたアビジン-ビオチンアッセイ:本研究では、ビオチンをドウノマイシン、ナイルブルーAでラベル化しアビジンおよびビオチンの電気化学的な検出法の開発を行った。ラベル化した試薬は、アビジンのビオチンに対するサイトに結合すると電極活性物質部分までそのサイトに被覆される。そのため電極応答が変化するのでアビジンの検出が可能である。さらに、アビジンに対してビオチンとラベル化したビオチンを競争させることでビオチンの定量もできた。また、ビオチン部分と電極活性物質を異なる長さを持つスペーサーで結合させ、その効果についても検討した。スペーサーが長くなると疎水的性質が増加し電極への吸着性が増加する事が見いだされ、アビジンとの結合も強くなることがわかった。これはアビジン-ビオチン結合に加えてサイトとスペーサーの疎水的な相互作用が関与していることによるものと考えられる。 アビジンとビオチンによる化学反応のコントロール:ビオチン誘導体であるN-ヨードアセチル-N-ビオチニルヘキシレンジアミン(IB)とシステインのチオール基とが結合するとヨウ化物イオンが遊離する反応を用いて電気化学的手法によるアビジン-ビオチンアッセイを検討した。IBがビオチン部分を持っているためこの反応はアビジンとビオチンによってコントロールされる。それゆえ、ヨウ化物イオンまたはシステインを測定することでアビジンとビオチンの検出ができる。高感度での検出を行うため、システインと相互作用する水銀(11)が用いた。水銀(0)から水銀(11)の酸化波を測定することでそれらを検出ができ、その感度は10^<-9>Mレベルであった。この方法はIB BoundとIB Freeを分離する必要がないと言う利点を持つ。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)