Project/Area Number |
08750443
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
西尾 芳文 徳島大学, 工学部, 講師 (80253227)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | カオス / 同期現象 / 結合発振器 / 非線形回路 / 分岐現象 / 位相パターン / カオス遍歴 / クラスタ化 |
Research Abstract |
本研究では、カオス発生回路の結合系にみられる疑似同期カオスとその位相パターンを解明するために、回路実験、数値実験を行ない発生する現象について詳細な解析を行なった。主たる結果は以下の通りである。 1.非対称なアトラクタを生じるカオス回路の結合系にみられる空間パターン カオス発生回路を2次元格子状に結合したネットワークを対象とし、各カオス発生回路が非対称な形状のアトラクタを発生するときに見られる現象を調査した。その結果、2つの異なる特徴、すなわちアトラクタの形状と位相状態により特徴付けられる空間パターンの発生が確認された。適当な回路パラメータを選ぶと、このパターンはすべて不安定になり、複数のパターンが現れては消えるカオス的遍歴が発生するが、形状と位相、各々の切り替わりを異なるパラメータで独立に制御できることも、明らかにすることができた。このことは、ネットワークに埋め込まれた情報をカオス遍歴を利用してサーチする際に、1つの指標にバイアスがかかったサーチも可能となることを示唆している。 帯状に結合したカオス回路に見られる位相パターンのカオス遍歴 カオス発生回路を帯状に結合した系に見られる位相パターンについて調査した。特に帯をリング状に結合した場合、カオス回路が2個から数個のグループに分かれて疑似同期するクラスタ化が発生することを確認することができた。さらに、カオス発生回路の数を増やすと、クラスタのサイズが時間とともに自律的に変化するクラスタサイズのカオス的遍歴が発生することも確認することができた。
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