Project/Area Number |
08760113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 義人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (90222067)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アブシジン酸 / アクティベーションタギング / タバコ / シグナル伝達系 |
Research Abstract |
本研究は、activation taggingによりアブシジン酸(ABA)のシグナル伝達系の解析を行うことを目的としている。対象としたABAの作用はタバコのプロトプラストの分裂阻害能であり、ABAによる阻害を受けずに分裂する変異株の選抜を目指した。以下、得られた成果を示す。 1.タバコ葉肉細胞のプロトプラストを、調製後一週間目から段階的な濃度のABA存在下で培養したところ、0.3μMから生長阻害が認められ、30μMでほぼ完全に分裂が抑えられた。ABAを与える時期を遅らせると阻害効果が低下することが判明した。得られた結果より、ABA耐性変異株選抜用のABA濃度を100μMに決定した。 2.調製後四日目のプロトプラスト(約40,000,000個)を、activation tagging用ヴェクター(pPCVICEn4HPT)を持つアグロバクテリウムと共存培養することにより形質転換後、ABAによる選抜を行った。アガロースに包埋後、約10日でABAを入れないコントロール区では無数のカルスが形成されたのに対し、ABA存在下で2クローンのABA耐性カルスが得られた。 得られたカルスは、再分化が容易ではなく、最近になってようやく再分化体が得られつつある。十分な量の葉が得られるのを待ってプロトプラストのABA耐性能の確認を行い、またT-DNA近傍の遺伝子の回収などを行っていく予定である。
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