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放牧圧の違いが被植物の種類組成と遺伝子型組成に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 08760247
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Zootechnical science/Grassland science
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

西脇 亜也  東北大学, 農学部, 助手 (60228244)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords放牧圧 / 牧草 / 植生 / 遺伝子型 / 選抜
Research Abstract

岩手県の北上山系において約10年前に造成された草地(同じ方式で造成され同じ種子が播種された草地)を二戸の酪農家が放牧・採草利用している例を調査する機械を得た。
その結果、片一方の酪農家(酪農家A)では放牧草への依存度の高い飼養管理を行っていて、放牧専用草地では4〜5cmといった極端に低い草高が春から秋まで維持されスプリングフラッシュも認められなかった。採草地の採草利用は年一回であるが秋以降は放牧利用を兼用していたためか極めて裸地率が低かった。もう一方の酪農家(酪農家B)では購入飼料への依存度が比較的高く、シ-ズンを通して30cm内外の草高であった。植生構成にも若干の差が見られ、酪農家Aの放牧地では短草型草種の優占度が高く、エゾノギシギシなどの雑草の侵入は殆どみられなかった。酪農家Bの放牧地も採草地では長草型草種の優占度が高くなっており、裸地率が高く雑草の侵入も認められた。播種された牧草種は両方の草地で生残しているが、同じ草種とは思えぬ程に地上部の形態が異なっていた。放牧圧の高い草地では矮性化した個体が多く見られ、短い穂を地面すれすれに這わせて開花・結実するイネ科牧草も見られた。そこで、春に上記の牧草地それぞれから、ペレニアルライグラスとシロクローバー草種につき一草種につき数十点のサンプリングを行った。採集した牧草個体はガラス室温に持ち帰り同一環境下でポット栽培を行った。ポット栽培した牧草個体は、平成8年秋まで経時的に草丈、草高、繁殖(開花・結実)などの状態を調査した。その結果、酪農家Aの放牧草地由来の放牧個体のほとんど矮化個体であったが、酪農家B由来の牧草個体は草高の変異が大きかった。酪農家Aの放牧草地では、通年にわたる極めて高い放牧圧の元で放牧耐性を持つ遺伝子型個体が選抜されたと思われた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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