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マクロファージを介した腫瘍壊死因子の抗腫瘍効果に関する基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 08760300
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Applied veterinary science
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

中市 統三  山口大学, 農学部, 助教授 (60243630)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords腫瘍壊死因子 / マクロファージ / 一酸化窒素 / 脳腫瘍 / ラット
Research Abstract

腫瘍壊死因子(TNF)の抗腫瘍効果に関与するマクロファージ(Mφ)が産生し、強い細胞障害性を持つラジカルである一酸化窒素(NO)に注目して、TNFを投与したラットの腹腔内MφからのNO産生、またこれらのMφと腫瘍細胞とを混合培養した際のNO産生について検討した。さらにTNFを投与した際のラットの血中NO濃度、ならびにNO産生に関与するIFN-γ濃度の変化についても検討した。
ヒトリコンビナントTNFを、6週齢のウィスター系ラットに5000Uずつ、1,3,5回反復投与した後、腹腔内Mφを採取した。これらのMφを48時間培養上清中にTNFを添加することで刺激した場合、さらにこれに加えて腫瘍細胞(C6gtioma)を混合培養した場合に培養上清中に産生されるのNO_2^-をGriess法で定量した。またラット血清中のNO_2^-をGriess法で、また血清中のIFN-γをラットIFN-γ測定用キットを用いて測定した。
その結果、TNFを5回反復して投与したラットの腹腔Mφからは、対照群に比較すると有意に高くNOが産生された。またこのMφを腫瘍細胞であるC6と混合培養することによって、さらに高いNO産生が認められた。しかしながら、ラットの血中NOならびにIFN-γの濃度には、対照群と比較して有意差は認められなかった。以上の結果から、TNFを生体に投与することによってMφからのNO産生能が上昇することが判明し、さらに腫瘍細胞との接触によってこの産生能が増強されることから、腫瘍局所に浸潤したMφはさらに多量のNOを放出することが考えられ、TNFの抗腫瘍効果に関与することが示唆された。またNOおよびその産生に関与するIFN-γが血清中に検出されなかったことから、NOが全身的に放出されることはなく、その多彩な作用による全身的な副作用は発現しないものと考えられた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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