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染色体特異的DNAプローブを用いた前立腺偶発癌細胞の染色体分析

Research Project

Project/Area Number 08770123
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Human pathology
Research Institution福井医科大学

Principal Investigator

法木 左近  福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (30228374)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords前立腺 / 偶発癌 / 腺癌 / 染色体 / 染色体分析 / DNAプローブ / 染色体特異的DNAプローブ
Research Abstract

非悪性疾患として摘出された組織中に発見された偶発癌(Incidental carcinoma)の染色体異常については、分かっていない。なぜなら、初期癌といえる偶発癌の染色体分析は、従来の方法では不可能だからである。染色体標本の作成には、腫瘍塊からの細胞の単離と培養を必要とする。しかし、偶発癌は、手術や剖検で摘出された標本中に偶然発見されるため、培養は不可能だからである。この点、我々が開発してきた方法はこれを補うものである。今回の研究の目的は、従来不可能であった前立腺偶発癌細胞の染色体数的異常について検討することである。材料は、前立腺肥大症(BPH)として診断され、TUR-Pにより切除された前立腺組織で、その中に偶発癌を認めた8例と、臨床的に癌と診断され外科的に切除された前立腺組織5例を用いた。これらの癌の組織型は全て腺癌であった。対照として同じ標本内にある正常の前立腺上皮および浸潤炎症細胞を用いた。方法はすでに我々が報告してきた方法に従った。用いたプローブはビオチン化された7番・17番染色体特異的プローブを用いた。その結果、核一個あたり3個以上のシグナルを有する数的異常細胞の割合は、正常上皮および浸潤炎症細胞核では、7番染色体では0.1%、17番染色体では0.2%であり、各染色体に特異的なシグナルであると考えられた。腫瘍細胞の数的異常細胞の割合は、7番染色体に関しては、前立腺偶発癌細胞は0.3%、臨床癌細胞では5.6%であり、17番染色体では、前立腺偶発癌細胞は0.5%、臨床癌細胞では8.7%であった。また、偶発癌の大きさは、すべて2mm以下であり、これらのなかでの大きさによる染色体数の変化は認められなかった。また、偶発癌病巣はほぼ均一であり、染色体数的異常細胞の分布のかたよりはみられなかった。偶発癌細胞と正常細胞との間に有意差は認められず、偶発癌はプログレッションのごく初期にある癌と考えられる。これは、偶発癌というよりも、その大きさによることが大きいと考えられる。大きい偶発癌での検討も必要と思われた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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