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ユ-イング肉腫ファミリーにおける形質発現の分子生物学的解析

Research Project

Project/Area Number 08770163
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Experimental pathology
Research InstitutionIbaraki Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

堀口 尚  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (30238795)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsユ-ニング肉腫 / EWS-fli-1 / MIC2 / 培養細胞株
Research Abstract

本研究は,申請者が樹立した末梢型神経上皮腫(primitive neuroectodermal tumor,PNET)細胞株を用いて細胞分化・形質発現における EWS-fli-1 遺伝子異常の意義を明らかにすることを目的をするもので,PNET 樹立細胞株の特性の解析,および,同樹立細胞株の増殖・分化に関与する遺伝子の解析を行った。
1.PNET樹立細胞株の特性の解析:
(1)本細胞株は,免疫細胞化学的には NSE,MIC2 陽性で,keratin,desmin,neurofilament 陰性であった。電顕的には dense core,interdigitating cytoplasmic processといった神経形質を有していることが明らかとなった。
(2)Ewing肉腫の発生への関与が予想されている遺伝子 EWS,fli-1 の発現を RT-PCR法により検索したことろ,EWSの exon7-10 と fli-1 の exon5-9を含むキメラ転写産物 EWS-fli-1 が検出された。
(3)本樹立細胞株はヌードマウス造腫瘍性を有することを確認した。
2.PNET樹立細胞株の増殖・分化に関与する遺伝子の解析:PNET 樹立細胞株には浮遊性に増殖するタイプと付着性に増殖するタイプが観察される。各々のタイプの細胞群の特徴,特に分化形質の差異を明らかにするために限界希釈法によるクローニングを試みた。短期間は両タイプの細胞が観察されるものの,浮遊性に増殖する細胞群を長期間,安定して維持することができなかった。そのため詳細な比較検討はできなかったが,検索を行ったかぎりにおいては,両タイプの細胞群の間に免疫細胞化学的にNSE,MIC2,neurofilament の染色態度に差異は無く,また,キメラ転写産物 EWS-fli-1の発現量・タイプの変化も見られなかった。さらに,レチノイド,dbcAMPによる分化誘導も試みたが明らかな形態上の変化は観察されなかった。
PNET 樹立細胞株の分化形質と遺伝子異常との関係を明らかにすることはできなかったが,本樹立細胞株はユ-イング肉腫ファミリーの特徴を極めて良く保持していることが明らかとなった。本細胞株はユ-イング肉腫を研究する上で貴重な材料になると思われるので学術雑誌に投稿準備中である。尚,細胞株はcell bankに登録する予定である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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