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慢性閉塞性肺疾患におけるアデノウイルス潜行感染と気道のリモデリング

Research Project

Project/Area Number08770422
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Respiratory organ internal medicine
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

板橋 繁  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00212978)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed(Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost : ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996 : ¥1,000,000 (Direct Cost : ¥1,000,000)
Keywordsアデノウイルス / 潜行感染 / 慢性閉塞性肺疾患 / 気道リモデリング
Research Abstract

喫煙者におけるアデノウイルスの気道におけるアデノウイルス潜行感染がCOPDの危険因子の一つであるという仮説を検証すべく、COPD12例、正常例12例の喫煙者のフォルマリン固定バラフィン包埋手術部標本及び凍結切片を用いて実験を行った。
まず、アデノウイルスのelaのDNA及びその蛋白(ElA蛋白)発現をCOPD群、正常者群で比較した。nested PCR法はcontaminationが多く、また感度も大きく上げなかった為、elaDNAの検出は従来のPCR法により行い、各群全例にそのDNAが検出された。免疫組織染色によるElA蛋白は各群ともに半数の例で認められた。従って、elaDNAの存在及びElA蛋白の発現に関しては広く気道に認められるもののCOPD群、正常群で差は認められなかった。
次に、elaDNAあるいはElA蛋白の認められた気道において、その気道の形態学的解析を行い、DNAあるいは蛋白の存在していない気道との比較を試みた。フォルマリン固定標本におけるelaDNAの存在する気道においては、気道外壁(気道壁のうち平滑筋層より外側の部分)の肥厚を、ElA蛋白の存在する気道においては、気道内・外壁および粘膜層の肥厚を認めた。しかし、凍結切片における解析では、この差は有意なものとはならなかった。気道壁の肥厚は、気道壁と肺実質のinterdependenceの破綻をきたすことによって、COPDにおける気流制限と関係するものと考えられるが、今回の検討では確定的な結論を下すには至らなかった。また、in situ PCR法に関しては、elaを有するGraham293培養細胞を用いて検討したが、顕著な信号を認めなかった。プライマー浸透、組織中のMg濃度等、検討を要する課題が残った。

Report

(1results)
  • 1996 Annual Research Report

URL :

Published : 1996-04-01   Modified : 2016-04-21  

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