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ラット正常心および奇形心における刺激伝導系の発生メカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 08770510
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Circulatory organs internal medicine
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

青山 直善  北里大学, 医学部, 助手 (00265703)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords刺激伝導系 / 発生 / 由来 / 神経提 / 奇形心 / 奇形仔 / 免疫組織化学 / ラット
Research Abstract

1.研究目的:筆者は、ラット胎仔の正常心を対象に、刺激伝導系の免疫組織学的同定法を提唱し、それを基に刺激伝導系の正常発生様式を三次元的に明らかにしてきた。また、刺激伝導系異常を有するラット胎仔心の作製に成功し、本年度はこの奇形心の刺激伝導系の発生様式を精査することにより、(1)刺激伝導系の発生と心臓内部構造物の発生の関係を明確にすること、さらに(2)刺激伝導系の発生の由来には、一般心筋と神提由来の二説がありそれを検討すること、を主眼とした。
2.研究実績:奇形心の刺激伝導系の発生を免疫組織学的に追跡したところ、心室の刺激伝導系は、心室中隔や心内膜床に形成異常が生じていても、正常心にみるヒス束や左・右脚に相当するものが存在していた。一方、心房の刺激伝導系は、心房壁に全く存在しなかったり、あるいは不規則に刺激伝導系細胞を散見したり、法則性が認められなかった。さらに、胎生13日の奇形心では、静脈洞後壁側の心臓外部に刺激伝導系細胞と同様の免疫組織学的反応を呈した細胞が存在し、その細胞を免疫電顕法で確認したところ刺激伝導系細胞と同様の形態的特徴を有していた。このことは、心房の刺激伝導糸細胞は何れかから遊走し心房に移動してくる細胞である可能性を示唆する所見である。さらに、筆者が作製した刺激伝導系以上を有する胎仔は、神経提細胞の遊走阻害により生じるとされている外表奇形も有しており、心房の刺激伝導系細胞は神経提由来である可能性が考えられた。一方、心室の刺激伝導系細胞は心室中隔隆起さえ生じていればその原基は形成されており、心室の刺激伝導系は一般心筋由来と考えられた。このような知見は、未だ報告にされていないことである。今後、神経提細胞の遊走阻害が確実に生じていることを免疫組織学的手法で証明し、新たな報告を行う次第である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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