Project/Area Number |
08770612
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
伊達 是志 久留米大学, 医学部, 助手 (10261075)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 若年性関節リウマチ / HLA / TNF / DNAタイピング |
Research Abstract |
若年性関節リウマチ(以下JRA)の日本人患者111例(全身型50例、少関節型29例、多関節型32例)の末梢血よりDNAを抽出し、PCR法およびSSOP法の手法を用いて、DNAタイピングをクラスI(A遺伝子座)領域およびクラスII(DR,DQ,DP遺伝子座)領域について行なった。 全身型JRAは成人型RAと同様にDRB1^*0405との相関を認め、この相関はステロイド剤の全身投与例や、慢性関節症状をきたす難治例により強かった。少関節型JRAは、A^*02との相関を認めたが、更に発症年齢により2群に分けてみると、6歳以上発症群では、DRB1^*0401との正の相関を認め、A^*02との共在でより強い相関を示した。これに対して、6歳未満発症群では、DQA1^*0503との相関がみられ、この相関も同様にA^*02との共在でより強くなることが解った。一方、多関節型JRAではDRB1^*0405の頻度が増加していた。 以上より、HLAによる疾患感受性の遺伝的制御という観点から、全身型JRAで特に関節症状の強いもの及び多関節型JRAの発症に関わる遺伝要因は、成人型RAに類似するのに対し、少関節型JRAではこれらとは異なり、更に発症年齢によっても異なると考えられた。 今後、同様の手法を用いたTNF遺伝子(特にプロモーター領域)に対する検討および、患者単核球のTNF-α産生能を測定し、JRAの発症メカニズムにおけるTNFの関与を明らかにして行きたい。
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