Project/Area Number |
08770646
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
塚本 克彦 山梨医科大学, 医学部, 講師 (60242640)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | メラニン / チロシナーゼ / PCR |
Research Abstract |
メラニン産生に関わる蛋白には、チロシナーゼ、TRP-1(Tyrosinase related protein-1)、TRP-2(Tyrosinase related protein-2)、Pmel17などがある。 我々は、皮膚色の違いが、これら蛋白の発現量の差にあるのではないかと考え、当初、これらに対するポリクローナル抗体をラビットより作成し、免疫染色を行おうと試みたが、うまく反応しなかったため、我々は、それぞれの蛋白のmRNAの発現をRT-PCRにて検出することにした。 具体的にはtyrosinase,TRP1、TRP-2、Pmel17の各cDNAから約300bpと200bpを規定する20塩基ほどのプライマー(outer primerとnested primerの2種)を作成した。まずヒトメラノーマ細胞であるGP361からtotal RNAを抽出,逆転写酵素を用いて、cDNAに変換、その後用意したプライマーを用いてnestedPCRを行った。これらプライマーにより増幅された遺伝子の大きさは予想された長さと一致しており、Southern Blot法およびDNA sequenceにより、増幅された遺伝子は規定すべき塩基配列と同一であることも確認された。 各々のプライマーは、予想した遺伝子部分のみを増幅することが、確認できたので、現在、この検出系を用いて、白皮症、肝斑(しみ)、雀卵斑(そばかす)などの色素系疾患や色素細胞性母斑、基底細胞上皮腫、悪性黒色腫などの腫瘍系疾患について、その臨床的色調、さらには悪性化に伴う各蛋白の動体について明らかしようとしている。
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