Project/Area Number |
08770647
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
林 暁 山梨医科大学, 医学部, 助手 (00273053)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 高親和性IgEレセプター / IL-4 / IgE / ランゲルハンス細胞 |
Research Abstract |
ヒト表皮ランゲルハンス細胞に発現される高親和性IgEレセプターによるT細胞活性化のメカニズムを研究する目的にて、マウスにおける実験系の検討を行った。 BALB/cマウス、C3H/henマウス及び、Nc/Ngマウス(アトピー性皮膚炎様皮疹を発現するマウス-順天堂大学;免疫学;羅先生より供与)の3系のマウスを用い、耳介皮膚よりトリプシン処理にてランゲルハンス細胞を含む表皮細胞を回収した。この細胞浮遊液にたいし、抗マウスIgEレセプター抗体、抗マウスクラスII抗体(I-A^d,I-A^ketc.)をもちいた3color FACScanを行ったところ、マウスランゲルハンス細胞上には高親和性IgEレセプターの発現を認めなかった。ヒト表皮ランゲルハンス細胞で高親和性IgEレセプターの発現を誘導するIL-4の投与によってもマウス表皮ランゲルハンス細胞には細胞膜表面への高親和性IgEレセプターの発現は誘導されなかった。 次にマウス表皮細胞浮遊液よりRNAを抽出、RT-PCRにてRNAレベルでの高親和性IgEレセプターα、β、γ鎖の発現を検索したが、上記3系のマウスでは、γ鎖のみが発現されており、α、β鎖の発現は認められなかった。 以上より、マウスランゲルハンス細胞には、高親和性IgEレセプターはRNAレベルでも発現されておらず、マウスを用いた実験系ではそのT細胞調節機能の検討は困難であることが確認された。今後手術時のヒト皮膚を用いた実験系を検討したい。
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