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再発腫瘍治療成績改善のための実験再発腫瘍モデルによる腫瘍の生化学的特性の解析

Research Project

Project/Area Number 08770749
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Radiation science
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

戸矢 和仁  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30265912)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords放射線治療 / 再発腫瘍 / 再治療
Research Abstract

本研究は、照射野内に再出現した腫瘍の性状を検討し、初回治療時の腫瘍との差異を明らかにし、再出現する腫瘍の出現抑制と治療法の改善を試み、最終的治療成績を向上させることを目的とした。放射線や化学療法剤に対して、腫瘍が十分に反応するか否かは、臨床生検材料のpredicitive assayにより、治療開始前に鑑別が可能になりつつある。したがって、放射線療法や化学療法が有効と判定された腫瘍では、再増殖腫瘍の細胞に明らかな変化がなければ、再度同一の治療を強力に行うことにより、制御できる可能性がある。マウスに,放射線照射に感受性の高いSANH腫瘍と、中等度の感受性を持つFSA腫瘍を移植し、腫瘍が8mmに増殖したところでTCD90に相当する45Gyおよび55Gyをそれぞれ照射した。照射後12週間の経過観察後、腫瘍が完治しているマウスのみを用い、SANH、FSA腫瘍を移植した部位に再度同一のSANH腫瘍、あるいは異種のFSA、NFSA腫瘍を移植した。腫瘍が8mmに増殖したところで放射線治療を行い、治療効果を腫瘍の増殖曲線とTCD50により検討した。SANH腫瘍治癒部位に再移植されたSANH、FSA腫瘍は、初回移植された腫瘍に比べて、同一照射線量でも発育遅延が認められたが、両腫瘍で明らかな差異はなく、再増殖腫瘍は腫瘍発育環境が影響している可能性が示唆された。NFSA腫瘍は、初回治療と再移植腫瘍の治療で発育遅延に差異かなく、腫瘍発育環境の影響を受けていなかった。初回移植と再移植腫瘍のTCD50の比較では、SANHおよびFSA腫瘍は約20%線量の増加を認めた。一方、NFSA腫瘍は両者に差異なく、TCD50でも腫瘍発育環境の影響を受けていなかった。腫瘍内macrophageの含有率は、NFSAが80%、SANH60%、FSA25%であったが、再移植腫瘍でも変化を認めなかった。今後も研究を継続して行くが、現在までの所、腫瘍発育環境は再増殖腫瘍に明らかな影響を与えず、再発腫瘍でも初回治療が効果を示した場合、再治療を行うことが有効と考えられた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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