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インスリン依存型糖尿病の臨床的多様性と疾患感受性遺伝子の検討

Research Project

Project/Area Number 08770829
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 内分泌・代謝学
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

根本 昌実  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10281396)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords遺伝的多様性 / 多因子疾患 / 遺伝 / 連鎖
Research Abstract

本研究の目的は、インスリン依存型糖尿病(IDDM)の候補遺伝子がどのようにIDDM発症機序に関与しているのか、そして各々の遺伝子の関連の度合いの相違が、IDDMの病態の多様性を規定しているのかどうかをassociation studyによって明らかにすることである。
対象は、30歳未満で発症したIDDM症例のうち抗glutamic acid decarboxylase(GAD)抗体陽性54例と抗GAD抗体陰性19例、及び健常者50例である。抗GAD抗体値はRIA法により測定、5U/ml以上を陽性と診断した。同時にDNAを抽出し、PCR-RFLP法を用いてIDDM1(HLA-DQA1,QB1遺伝子)のタイピングを行った。IDDM2、IDDM4遺伝子は近傍に存在する遺伝子マーカーの遺伝子型をPCR-RFLPs法とPCR-microsatellite法により検討した。この3つの候補遺伝子に関して、抗GAD抗体陽性群、抗GAD抗体陰性群と健常群間でのassociation analysisを行った。
結果は、抗GAD抗体陽性群はDQA1^*0301のホモ接合とDQB1^*0302と^*0401を有意に多く認め、抗CAD抗体陰性群はDQA1^*0301のヘテロ接合とDQB1^*0302を有意に多く認めた。IDDM2においては、患者群は健常群と遺伝子型のパターンの頻度において有意差を認めたが、抗GAD抗体陽性群と陰性群間には有意差を認めなかった。IDDM4においては抗GAD抗体陽性群、陰性群、健常群間に有意差を認めなかった。
抗GAD抗体陽性群と抗GAD抗体陰性群の遺伝的associationの差はIDDM1に認めたが、IDDM2,4には認めなかった。
以上より、抗GAD抗体陽性に関与する遺伝子はIDDM1であり、IDDM1の遺伝子型が臨床的な特徴のsubtypeと対応している可能性が示唆された。IDDMを発症させるための候補遺伝子間の関係に関しては、3つの遺伝子には認められなかった。今後、この関係を明らかにするために、さらに多くの症例に対し検討し、他の候補遺伝子との関係も調査する必要がある。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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