Project/Area Number |
08770969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
長谷川 保弘 福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90270959)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ラ島移植 / マイクロカプセル化ラ島移植 / ハイブリッド人工膵 / 腹腔内移植 / 形態変化 / 皮下誘導大網下移植 / アガロースマイクロカプセル |
Research Abstract |
マイクロカプセル化ラ氏島は、免疫隔離膜に覆われているために拒絶反応を受けることなく異種移植に向けて期待が寄せられている。しかし、カプセル自体の大きさの問題により移植部位として主に腹腔内移植が行われてきた。腹腔内移植ではマイクロカプセル化したラ氏島は長期間腹腔内に存在することにより、生体に対して影響を及ぼすと考えられる。今回の実験にて、腹腔内に移植されたマイクロカプセルは大網内や横隔膜下の肝皮膜下に吸収されることがわかった。組織学的に、大網内の機能の衰退したカプセル周囲には炎症細胞が浸潤し中皮細胞の過形成を認めた。肝皮膜下のカプセル周囲には、組織球系のformy cellが浸潤し、肝臓内にも鬱血が所々に認められた。ここまでの結果はcell transplantationに投稿中である。以上の結果よりマイクロカプセル化ラ氏島の腹腔内移植は、腹腔内臓器に影響を与え、摘出も困難なため他の移植部位の検討が必要ではないかと考えられた。マイクロカプセル化ラ島は、移植部位に充分量のスペースが必要となり、腹腔内移植の他にカプセル化ラ島を皮下に誘導した大網下に移植できるとなると、開腹せずに再移植が可能となり、ドナー確保の問題点における解決策になるものと考えられる。また、生体異物であるカプセルは機能不十分時に生体から摘出しなければならない問題があり、腹腔内移植では摘出が困難でカプセル化ラ氏島の皮下誘導大網下移植が解決策になるものと考えられ、現在皮下誘導大網下移植の実験を検討中である。
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