Project/Area Number |
08771442
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
上杉 恵介 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80213338)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 他覚的嗅覚検査 / ポ-タブル型ニオイセンサ |
Research Abstract |
現在、嗅覚の機能検査において客観的検査は見られず、今後簡便で再現性があり、より機能を反映する検査法の開発が望まれる。今回、ポ-タブル型ニオイセンサを用いてガス袋に封入した香料をエア-ポンプより噴霧させ、被検者の嗅覚能力の状態を測定した。 実際の動作工程はテドラ-バックに香料(フェニールエチルアルコール)を希釈し、封入させる。検査はバックの臭気をエア-ポンプの作動よりマスフロコントローラーに送り制御ユニットで設定した量分を噴出し、この臭気を被検者が嗅ぎ、その臭気の有無をポ-タブル型ニオイセンサにて数量化することを検討した。 ポ-タブル型ニオイセンサは臭いの強弱をデジタル数字(O-2000)で即時表示することが可能である。基礎実験として香料を10^3、10^4、10^5、10^6倍に希釈して測定した。結果は10^3倍は1290、10^4倍は541、10^5倍は302、10^6倍は159となり、臭いの濃度と表示は比例する傾向を認めた。 次に、鼻疾患の既往歴が無く、鼻鏡検査にて異常がない成人5例を対象とし、それぞれの希釈濃度の認知閾値は5例とも10^3、10^4まで認知できた。 今後の実験の考慮点として香料の量、エア-ポンプからの噴霧量、制御ユニットの設定量などを検討し、実際の嗅覚障害患者にも応用していく。
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