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ウサギの内リンパ嚢破壊による前庭の機能的および形態的変化

Research Project

Project/Area Number 08771458
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

山口 勝矢  久留米大学, 医学部, 講師 (20191223)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords内リンパ水腫 / 卵形嚢斑 / 半規管膨大部稜 / 電子顕微鏡
Research Abstract

成熟した黒眼のウサギ20羽を用い実験を行った。
内リンパ嚢を破壊、閉塞させ透過電顕にて半規管膨大部稜に異常を認めたものは、20例中14例であった。このうち、ミトコンドリアの膨化を認めたものは10例、胞体の空胞化を認めたものは8例であった。今回は更にライソゾーム、核の変化、有毛細胞の感覚毛、神経核についても観察したが、感覚毛、神経核については、全例明かな変化は認めなかった。ライソゾーム、核に関しては、内部の空胞化を認めたものが14例中5例に認められ、変性はあるが、ミトコンドリアよりも変性が軽度であった。また、やはり前回と同じように電顕的に細胞の変性を認めたものは、温度眼振反応の低下が有意に認められた。感覚毛、神経核に関しては、今回は異常を認めなかったが、内リンパ嚢閉塞の期間を長くすれば変性が強くなることが前回の実験で解明されたため、内リンパ嚢閉塞は今回は2ヶ月後のウサギのみを対象としたが、期間を長くすれば感覚毛、神経核にも変性を来す可能性もある。
以上のことより、内リンパ嚢を閉塞させること、すなわち、内リンパ水腫を実験的に作成すると、有毛細胞、支持細胞に電顕的に変性をきたすことがわかり、これがミトコンドリア胞体だけでなく、核自体にも変性を来すことがわかった。これは臨床的にも内リンパ水腫が、半規管機能の低下の一因となっていることを表す裏付けとなったのではないかと思われる。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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