Project/Area Number |
08771906
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
朝山 哲夫 鶴見大学, 歯学部, 助手 (00267543)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 抜歯窩 / 創傷治癒 / 間葉系細胞 / オートラジオグラフィー / 細胞動態 |
Research Abstract |
1.マウス抜歯窩治癒過程の組織学的観察 抜歯後1日目は血餅期、3〜5日目は肉芽組織期、7〜14日目は化骨期、21日目は治癒期と分類できた。 2.抜歯窩オートラジオグラムによる間葉系細胞の細胞動態および分化の観察 抜歯後3日目の肉芽組織期では、抜歯窩内に一様に標識細胞が観察された。標識細胞数の経時的推移を見ると、この抜歯後3日目をピークに以後減少傾向であった。抜歯窩中心部で標識細胞数の変化が最も顕著で、3日目に計測対象面積(75×100μm^2)当たり標識細胞数は39.3個であったが、4日目には27.0個、5日目には23.0個、7日目には18.0個、10日目には10.7個と減少した。また、これに対して窩中心部の周辺領域では抜歯後4日目以降に標識細胞数は最大となり以後経時的に減少した。さらに、抜歯後10日目以降の標識細胞を細胞種別に観察すると、新生骨が形成された領域ではそのほとんどが骨細胞であった。一方、標識される骨芽細胞数は、抜歯後3日目から経時的増加し、10日目に最大となり14日目には減少した。 以上の結果より、標識細胞の領域別の経時的変化から、抜歯窩中心部に増殖した間葉系細胞は経時的にその周囲の領域へと移動して行くことが考えられた。さらに、抜歯後3日目に増殖した間葉系細胞は、細胞増殖能が高いばかりでなく抜歯窩の骨性治癒に積極的に関与し、骨芽細胞、骨細胞へと分化することが示唆された。
|