Project/Area Number |
08771939
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斗ヶ澤 真純 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (70271955)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 超音波画像 / 舌位 / 三次元計測 |
Research Abstract |
顎口腔領域は摂食(咀嚼・嚥下)、呼吸、発音などの機能を営む場であるが、従来よりその形態との関連が示唆されてきている。健常児の発達段階では、哺乳から離乳食を経て普通食を摂るようになる過程で、機能が発達するとともに口腔内の各器官にも形態の変化がみられる。機能と形態のどちらた主導で発達・変化を遂げるのかについては、未だ解明されてはいないが、それは機能を営むのに合理的な、あるいは必要な変化であると考えられる。摂食・嚥下機能上の問題を有するダウン症児、脳性麻痺児、唇顎口蓋裂児等では歯列、口蓋の形態異常を合わせもつ。この様な患児に対し摂食機能訓練を行う際に、健常な場合の形態と機能の関連とその変化を知っておくことは臨床上有効なことである。そこで本研究において、先ず超音波診断装置を用いて安静時および嚥下時の口蓋に対する舌位を評価し、歯列・口蓋形態については石膏模型の3次元的分析を行うこととした。低年齢時においては指示の理解と実行が困難なこと、安定したデータの採取により実験方法を確立するため、成人に対し予備実験を行った。超音波画像を解析するソフトウェアにより、口蓋、舌の矢状面、前額面の解析を行ったが、口腔内の空気層の存在により、安静時の描出が困難であった。嚥下時については、口蓋と舌が接するために安定した画像が得られた。健常成人の場合には口蓋の深さ、容積に個人差は有るものの、そのことと舌位とに明確な関連は認められなかった。今回、解析プログラムの設定が研究の成否を左右するために、それに研究の大半を費やす結果となり、小児に対して行った結果について引き続いて解析、検討が必要である。
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