ソフトウェアの設計プロセスの観測による設計方法論の評価
Project/Area Number |
08780285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
高田 義広 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30263437)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ソフトウェア設計 / オブジェクト指向設計 / 設計方法論の評価 / アイカメラ |
Research Abstract |
研究計画に基づいて、ソフトウェアの設計を含む開発過程を観測するための実験環境を整備した。そして、それを用いて、ソフトウェア設計方法論の問題点を調べるための実験を実施した。当初の計画においては、設計過程だけの観測をする予定であったが、開発の全工程と方法論の学習を含む過程を観測した。その理由は、研究を進めるにつれ、設計方法論の問題点が、設計の過程そのものよりも、下流の工程や学習の過程によく現れることがわかったためである。結果的に、次のことがわかった。 1.学習におけるオブジェクト指向設計方法論の困難さ 他の設計方法論より習得が困難であること,習得するべき各項目の困難さの順位、言語の問題点など。 2.ソフトウェア修正保守に対するオブジェクト指向設計方法論の有効性 オブジェクト指向設計の特徴を表すいくつかの評価尺度と修正保守の労力との相関、実験計画の問題点など。 3.デバッグ効率に対する設計の影響 ビデオやアイカメラを併用した観測によりわかったデバッグ過程の詳細、デバッグ効率に特に影響するプログラムの特性など。 ただし、オブジェクト指向設計方法論にも多くの種類があるが、それらの問題の差異については明らかにできていない。また、各設計方法論のソフトウェアの種類に対する適性についても、明らかにできていない。今後の研究に反映させる予定である。 なお、以上のような実験観測に基づく研究方法は、当該分野において比較的新しいが、その有効性を示せたことも成果の1つであると考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)