Project/Area Number |
08877269
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小澤 英浩 新潟大学, 歯学部, 教授 (60018413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網塚 憲生 新潟大学, 歯学部, 助手 (30242431)
入江 一元 新潟大学, 歯学部, 助手 (70223352)
中村 浩彰 新潟大学, 歯学部, 助手 (50227930)
江尻 貞一 新潟大学, 歯学部, 助教授 (40160361)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 骨形成蛋白 / トノニスフォーミンク増殖因子 / 脊柱靱帯 / 歯槽骨 / レセプター / 骨芽細胞 / 軟骨細胞 / 線維芽細胞 / 形態学 / 異所性骨化 / 脊柱靭帯 |
Research Abstract |
骨形成蛋白(BMP-2)の生涯的役割を包括的に解明するために、昨年度はマウス成獣の腰椎脊柱靱帯にBMP-2を用いて異所性骨化を誘導する研究や、成獣ラット上顎の抜歯窩にBMP-2を投与する実験を行い、靱帯線維芽細胞がBMP-2の投与により線維軟骨様軟骨細胞を経て硝子軟骨様軟骨細胞へ分化し内軟骨骨化により骨へ置換される現象や、抜歯窩の骨形成が促進される事を明らかにした。 本年度は、BMP-2による骨形成現象に関わるサイトカインネットワークを解明する事が目標であったため、これらの実験系を用いてBMP-2やTGF-βなどのリガンドやレセプターを免疫組織細胞化学的に検索した。その結果、BMP-2により誘導される骨化現象において、BMP標的細胞におけるBMP receptorのup-regulationや、TGF-βのauto crine/paracrineによる分化誘導が起こる事が明らかとなった。 骨形成蛋白が肢芽発生にも重要な役割を果たすという従来の報告も考えあわせると、骨形成蛋白は他のサイトカインとも密接な連係を保ちながら生涯にわたり骨の形成や再生、組織の形態維持に重要な役割を担っていると思われた。 これらの結果および関連所見は、国際雑誌Bone Acta Hist ochemi ca et Cytochemica Histochemistry and Cell Biology等で出版された他、第102回日本解剖学会、第15回日本骨代謝学会、第18回米国骨代謝学会、第12回日本整形外科基礎学術集会、平成9年度新潟歯学会第1回定例会等で公表し、高い評価を受けた。
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