Project/Area Number |
08878118
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
八木 健 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (10241241)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Fyw / CNR / カドヘリン / GABA / 行動 / 情動 / 学習 / シナプス / 脳の進化 / DBA / 2 / エタノール / Fyn / ジーンターゲティング / 生得的行動 |
Research Abstract |
我々は哺乳類の生得的行動の分子メカニズムを解析する目的で、現在までに遺伝子欠損マウス作製により本能・情動行動の異常を示すFynに注目して解析してきた。本年度は更に1)情動行動異常を示すFyn欠損マウスの嗅球における電気生理学的異常の解析、2)マウス脳神経でFynと結合するレセプター分子の解析を行った。その結果、Fyn欠損マウスでは嗅球における電気生理学的長期増強がおこらず、またGABAA受容体のアンタゴニストに対する電気生理学的反応の減少が認められた。匂い刺激による哺乳行動の異常がFyn欠損マウスで認められることより、これらの電気生埋学的異常と行動異常との関わりが注目される。また、Fyn結合分子中での受容体型分子群の解析を行った結果、興味深いことに新たなカドヘリン型受容体(cadherin related neural receptor:CNR)がFynと結合していることが明らかとなった。このCNR分子はシナプスに局在しており、マウスで約20種類のファミリーであることが明らかとなった。Fynがシナプス機能を制御し情動・学習に関わることより、シナプスでFynと結合して存在する受容体分子の多様性がどの様にシナプス機能、神経回路形成、行動制御に関わるかについては興味深く、今後このCNRファミリーの生体内での分子機能に焦点を当て解析を行う予定である。
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