Project/Area Number |
08F08032
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大須賀 篤弘 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAJNEESH Misra 京都大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | サブポルフィリン / 芳香族化合物 / 電子移動 / 光学材料 / 非線形光学効果 / 置換基効果 / 蛍光量子収量 / 非線形光学応答 / 2光子吸収断面積 / ルフィリン |
Research Abstract |
ポルフィリンはピロール環を4つのメチン炭素でつないだ大環状化合物であり、可視光領域に吸収をもつことや発光があること、磁性、非線形光学効果、触媒機能など、様々な観点から研究されている。4つ以上のピロール環で環状になった環拡張ポルフィリンは、ポルフィリンとは異なり、柔軟な骨格をもつことや複数の金属を配位できること、近赤外領域にまで吸収をもつことなどからポルフィリンでは実現できないような性質をもっている。サブポルフィリンとは3つのピロール環を環状につないだ14π系の芳香族化合物で、強い発光があり、メゾ位の置換基の電子的な摂動が母核のサブポルフィリンの性質に大きく影響するなど、ポルフィリン、環拡張ポルフィリンとはまた違った性質を示す。サブポルフィリンの合成法は色々あるが、大変興味深いルートは環拡張ポルフィリンの分裂反応である。これにより、従来法である、トリピロリルボランとアリールアルデヒドとの縮合反応では得られない様々なメゾ位置換基をもつサブポルフィリンを得ることができる。以上の点を踏まえて、今年度はサブポルフィリンのメゾ位の置換基効果を詳細に検討するために、これまで合成例のないメゾ-ナフタレニルサブポルフィリン、メゾ-フェロセニルサブポルフィリンの合成などに着手した。特に後者はこれまでのサブポルフィリンとは違い、分子内電荷分離の影響で蛍光が微弱なために単離精製が困難であることを確かめた。ナフタレニルサブポルフィリンについてはX線結晶構造解析によってその構造を確かめた。
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