酸化チタンと共役ポリマーとのハイブリッドナノ構造複合体に関する研究
Project/Area Number |
08F08504
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Functional materials/Devices
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
藤嶋 昭 Kanagawa Academy of Science and Technology, 重点研究室, 理事長兼室長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAKARLA RAGHAVA Reddy 財団法人神奈川科学技術アカデミー, 重点研究室光触媒グループ, 外国人特別研究員
KAKARLA Raghava REDDY 財団法人神奈川科学技術アカデミー, 重点研究室光触媒グループ, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 酸化チタン光触媒 / エレクトロスピニング法 / ナノ構造複合体 / 導電性ポリマー / カーボン / 銀微粒子 |
Research Abstract |
本研究は、酸化チタン光触媒の高性能化と可視光応答化を目的としている。合成戦略としては、酸化チタン表面に高分子やカーボンを固定化してナノ構造複合体を形成させ、酸化還元電位の制御を行う。ここでは、エレクトロスピニング法によって作製した酸化チタンナノファイバーを用いることで、材料の高比表面積化をねらう。当該年度の研究成果は主に以下の2点である。 (1)酸化チタン-カーボンナノ構造複合体の合成と機能評価 酸化チタンナノファイバー表面を親水化し、有機アルキル鎖シランカップリング剤を反応させることで、酸化チタン-カーボンナノ構造複合体を得た。カーボンおよび酸化チタンの複合体形成は、X線光電子分光測定によって確認した。さらに、光触媒活性は酸化チタンナノファイバーのみの場合より高くなり、かつ可視光に応答した。 (2)酸化チタン-導電性ポリマーナノ構造複合体の合成と機能評価 酸化チタンナノファイバー上でアニリンの酸化重合を行い、酸化チタン-ポリアニリンナノ構造複合体を得た。走査電子顕微鏡による観察の結果、酸化チタンナノファイバーの直径は複合体形成によって倍程度になっていた。酸化チタンの重量パーセント濃度が30%のとき、光触媒反応によるメチルオレンジの酸化分解速度は最大となった。 以上の研究成果は後述する1件の学会発表として報告済みである。本研究で用いた手法は、比較的容易に光触媒の高性能化を達成できるため、新奇機能性材料としての応用が期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)